2016年10月28日金曜日

カワバタモロコの飼育と増やし方

我が家の庭ではカワバタモロコを飼育して、繁殖もさせています。

カワバタモロコは静岡以西の西日本に住むお魚です。

成魚でも3~4センチと、小型の種類です。繁殖期のオスは金色の体色になってけっこうキレイです。
メスはオスに比べてやや大型で、オスよりも地味な体色です。

小型で丈夫で飼いやすいので、観賞魚としても人気は高いですが、各地で絶滅危惧種とされています。

飼育していると他のタモロコとかと飼育難易度はかわらないのに何で?と疑問でしたが繁殖にチャレンジしてみると、なるほど。とちょっと納得しました。

繁殖期は5月中旬から7月中旬です。

複数の雄が1匹の雌を追いかけるようにして、水面間際で産卵、放精するのは、他のモロコ類と同じです。
なので、水槽の水位をいっぱいギリギリにしていると、勢いで飛び出てしまうかもです。昔、タモロコでそんな事になってしまったので(´;ω;`)

産卵は早朝にするようで、産卵行動に入らせるのは割と簡単です。

産卵用水槽に水草、(オオカナダもが大量に用意しやすい)をたくさん入れておいて、雄雌の割合をオス多めに入れておきます。

それから水槽の水を半分ぐらい変えてみます。
そうすると、水質がかわるのか、翌日の朝に産卵行動をします。

産卵期がちょうど梅雨時ですから、小川の増水で水質がかわるのと近い状態にしたら産卵行動に入るのかな?と解釈しています。

その後、お昼ぐらいにでも、水草を別容器に回収するか、成魚を別のところに移すかして卵と分けるようにします。
僕は水草を回収する方にしています。水底に卵が落ちている分などロスはありますが、成魚をその度に移すのは成魚の負担になりそうですので。

卵はなんと1日で孵化してしまいます。メダカが真夏でも1週間と比べるとすごく早いです。

ただし、産まれたばかりの稚魚はめちゃめちゃ小さいです。
ほんまの髪の毛ぐらいの太さで、3ミリ程の長さしかありません。しばらくは水草や水槽のガラス面にくっつくようにじっとしています。

慣れるまではまったくわかりません(笑)夜に懐中電灯で照らしてみたらお目目の部分が反射するのでなんとか見ることができます。

家族に、孵化直後のを見せようとしましたが、誰も見てもわかってくれないぐらい小さいです。
息子は見慣れてくるとわかるようになりました。さすが我が息子(^^)

稚魚はこんなに小さいので自然界に発生するワムシなどの微生物が餌になります。メダカなどの稚魚だとヨークサックがとれても稚魚用粉末餌を食べてくれますが、カワバタモロコの稚魚はそこまでいくまでが長いです。

なので、他の池や水槽から、よく微生物が沸いてそうな水をもらって入れています。ちょっとロスはありますが、ある程度大きくなってくれたら普通に配合飼料を食べてくれます。

こんなに小さいから自然界では環境がちょっと悪くなると、稚魚は生きていけないんでしょね・・・

生後2週間経っても、生後1週間のメダカの稚魚にどつかれるぐらい貧弱です(;^_^A

それでも1センチに成長してくれたら、そこからはかなり丈夫です。ぐんぐん泳げるようになって、あんなに打ち負けていたメダカよりも機敏な動きを見せてくれます(^^)v

泳ぎが早くなるまでは、かなり弱いので、小さいヤゴが一匹でもいると危険です。産まれたてはミジンコよりも弱いぐらいの動きですので。

ひと夏にそうやって、何回か産卵させると、次に年までに30~50匹ぐらいは大きくできました。
成魚になっても小型なので、店の水槽に群泳させています(^_-)-☆


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