2016年11月18日金曜日

カマツカの採取と飼い方

クリッとした目をキョロキョロさせながら水底の砂ごと口に入れて餌を探す、愛嬌のある底もののお魚がカマツカです。



この魚がコイ科の仲間と言ったらびっくりされる人も多いです。てっきりハゼの仲間と思われている方が多いです。

コイ目、コイ科、カマツカ亜科に分類されます。近縁種にずんぐりしたツチフキ、1年魚のゼゼラ、これまたびっくりされる方もいると思いますが、モロコと姿の似ている、スゴモロコ、コウライモロコ、デメモロコ、イトモロコとも近縁種です。

東北以南の本州、四国、九州の河川の中流、下流域の砂礫底を好んで生息しています。
水底にいる水生昆虫や有機物などを砂ごと口に含んで食べて、エラから砂を出しています。
この食性なので、水質の悪い川には生息できず、カマツカの住んでいる川はまだまだきれいな川だという事になります。

体長は大きい個体で20センチに成長し、繁殖期は春から初夏にかけてです。

愛嬌のある動きで観賞魚としても人気があり、残餌掃除も兼ねて飼われる方も多いですが、カマツカは大食漢ですので、他の魚と飼っていると充分な餌が行きわたらないので痩せてしまいやすいので注意が必要です。
水質にも敏感で、こまめな水替えと底砂が汚れるとエロモナス症などにもかかりやすいので底砂クリーナーなどできれいな底砂を保ってあげて下さい。
カマツカはけっこう神経質ですので、成魚で捕まえて来てもなかなか餌を食べてくれなかったりして痩せてしまいやすいです。私はなるべく幼魚を掬ってきて飼っています。こうすると水槽にもけっこう慣れてくれますし、小さいカマツカは可愛いですし(^^)/大きくなると顔も貫禄が出てきておじさんみたいになってきますが。

カマツカは驚くとすぐに砂に潜ります。水替えの時は急いで潜っていかはりますので、底砂クリーナーを当てないようにご注意ください。砂に潜ると本人はちゃんと隠れているつもりで自信があるのか、目の前で掃除していても逃げません(笑)半分顔が出ててバレバレですが(*´ω`)

採取は、大きい個体ならミミズを餌に水底を這わすように仕掛けを入れるとけっこう入れ食いに釣れます。小さい個体ですと浅瀬にいる個体を網で掬うと採れやすいです。人影に驚くと砂に潜りますので、砂ごとゆっくり掬って探してみて下さい。

カマツカは、小学生の頃、元々山育ちでしたが、引っ越しで川の近くに引っ越した時に、同級生が川遊びに誘ってくれた時に初めて出会いました。今まで見たことも無い魚で、しかも水槽で飼うと独特の動きに魅了されました。兄も「掃除機」とあだ名をつけて気に入っていました。このカマツカが魚飼育が好きになるきっかけになった魚なので、今でもお気に入りの種類です。

カマツカを健康に飼うためにフィルターも大容量を2つ使用していて、妻になんで二つも使うの?と言われますが、元気に過ごしてもらうにはきちんと設備を整えないとです。

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